コマツ「WA320-7」「WA320-8」2車種726台をリコール…走行中に駐車ブレーキが作動するおそれ
小松製作所は、ショベル・ローダの駐車ブレーキバルブへの雨水等の浸入に対する検討が不十分なため、最悪の場合、走行中に駐車ブレーキが作動するおそれがあるとして、2023年7月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2016年3月7日~2023年5月12日に製造された726台。
今回リコールの対象となるのは、2016年3月7日~2023年5月12日に製造された、WA320-7、WA320-8の2車種726台。
不具合の箇所は、制動装置(駐車ブレーキ)。ショベル・ローダの駐車ブレーキにおいて、駐車ブレーキバルブへの雨水等の浸入に対する検討が不十分なため、コネクタリード線挿入部の隙間から雨水等が浸入することがある。そのため、そのまま使用を続けると、ソレノイド内部に錆が発生して駐車ブレーキを解放状態に保持する力が減少し、最悪の場合、走行中に駐車ブレーキが作動するおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が5件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に対し以下の3点を実施する。
・ソレノイドを新品に交換する。
・コネクタにシリコン接着シール剤を塗布する。
・一部の配線の取り回しを変更する。
また、使用者には直接電話またはダイレクトメール等により連絡するとともに、自社ホームページにも掲載する。