ジャガー「I-PACE」368台をリコール…リチウムイオン電池から火災が発生するおそれ
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、バッテリー エネルギー コントロール モジュールの制御プログラムが不適切なため、最悪の場合、バッテリーパックアッセンブリ内のリチウムイオン電池から火災が発生するおそれがあるとして、2023年7月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2018年9月21日~2022年1月11日に輸入された368台。
不具合の箇所は、電動機(バッテリー エネルギー コントロール モジュール)。ジャガー「I-PACE」の電動機の電源装置において、バッテリー エネルギー コントロール モジュールの制御プログラムが不適切なため、バッテリーパックアッセンブリの熱過負荷状態時に温度異常を監視できないことがある。そのため、警告灯が点灯し、最悪の場合、バッテリーパックアッセンブリ内のリチウムイオン電池より火災が発生するおそれがあるという。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。本国メーカーからの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のバッテリー エネルギー コントロール モジュールの制御プログラムを書き換える。
車両年式によって恒久対策用のソフトウエアの供給に時間を要することから、暫定対策用のソフトウエアに書き換え、準備が出来次第、恒久対策用のソフトウエアに書き換える。改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う。
・販売店に入庫して診断機により実施する。
・対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。
使用者には電話、ダイレクトメールまたはインカーメッセージで通知するほか、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。