物をつくる前に人をつくる|松下幸之助の精神が息づくパナソニックオート(PAS)。AI活用を推進するとともに「DX活用と人との連携」を重視
パナソニックオートモーティブシステム(以下PAS)が2024年3月22日、IVI事業に関するプレスセミナーを開催。車載情報通信システム(IVI)の開発・アップデートを支える先進技術の紹介やデモを行った。また、DX活用と人との連携を重視した開発マネジメントサイクルについても説明。人財育成と活気あふれる職場づくりへの取り組みなど「物をつくる前に人をつくる」パナソニック創業者松下幸之助の思いが脈々と受け継がれている。
TEXT:小松暁子
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「物をつくる前に人をつくる」精神が息づくPASのIVI事業
「物をつくる前に人をつくる」これは創業者松下幸之助の訓示であり、パナソニックグループの経営基本方針として掲げられている。そして、PASのミッション・ビジョン・パーパスいずれも、人々の暮らしや楽しさ、便利さの向上に貢献する内容だ。
PASは、パナソニックがこれまで培ってきた技術とノウハウを結集し、カーナビや車載部品といった自動車関連製品の開発・提供を行う会社だ。
そのなかでインフォテインメントシステムズ事業部は、クルマを利用する人に情報(インフォメーション)と娯楽(エンターテインメント)で楽しさを提供する車載情報通信システム(In-Vehicle Infotainment system。以下、IVI)の開発に力を入れている。オーディオシステム、ディスプレイ表示、ナビ機能、車両情報、さらにはスマホ連携や顔認証システムの導入など、目覚ましい進化を遂げている。