NEWS
UAEアブダビ国営石油、高速水素供給ステーション開設に着手。トヨタとの提携で
公開日：
更新日：
アラブ首長国連邦（UAE）のアブダビ国営石油（ADNOC）は7月19日、アブダビにあるゼロカーボンの未来都市・マスダールシティで、高速水素供給ステーションの建設を始めたことを発表した。
同ステーションは、クリーンな配電網が提供する電解槽を使用して水からクリーンな水素を作り出す施設。同社によると、中東で高速水素供給ステーションを開設するのは初めてになるという。ADNOCの子会社であるADNOCディストリビューション（ADNOC Distribution）が運営する。2023年後半にステーションを完成させて運用する予定。
同社は、この取り組みを通じて、2031年までにUAEを水素の最大生産国の1つとなることを目指すUAEの国家水素戦略（National Hydrogen Strategy）をサポートしていく。
水素燃料の車両を使用して高速水素供給ステーションの試験を行うため、同社はトヨタ自動車とUAEの自動車販売会社であるAl-Futtaim Motorsとパートナーシップを締結。両社は、試験のために水素燃料車両を提供する。
同社は150億ドル（550億UAEディルハム）を新しいエネルギーと脱炭素技術に割り当て、2030年までに炭素強度の25%削減、2050年までにネットゼロ達成を目指す。
