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住友理工・住友ゴム・住友電気が廃棄物リサイクル技術の開発で協業

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住友理工・住友ゴム・住友電気が廃棄物リサイクル技術の開発で協業

住友理工、住友ゴム工業、住友電気工業は8月3日、3社で協業してサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けたリサイクル技術の開発に取り組むことを発表した。

2022年11月、住友理工と炭素回収・変換技術を有する米国のバイオ技術会社LanzaTech Global(ランザテック)は、ゴム・樹脂・ウレタン廃棄物の再利用に関する共同開発契約を締結。今回、この共同開発に住友ゴムと住友電気が参画することになった。

3社が協業してランザテックとの開発に取り組み、ゴム・樹脂・ウレタン・金属などの廃棄物のサーキュラーエコノミーへの移行に向けた新たな技術を確立し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなどサステナブルな社会の実現を推進する。

今回の取り組みでは、ランザテックの「微生物による生合成技術」を活用。タイヤなどの廃棄物をガス化・ガス精製した後、微生物による生合成反応を経て、新たにゴム原料となるイソプレンを生産することを目指す。

最終的には、原料メーカーとの協業を進め、イソプレンを再びゴム・樹脂として利用するリサイクル技術の確立も視野に入れる。加えて、廃棄物をガス化する過程で回収した金属をリサイクルし、原材料として再利用することを検討していく。

協業による研究開発の枠組み
協業による研究開発の枠組み

住友理工の製品・廃棄物や、住友ゴムのタイヤ、住友電工のワイヤーハーネスなど、3社グループ全体の製品や廃棄物が対象となる。

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