ルノー・ジャポン「アルピーヌA110」851台をリコール…エンストに至るおそれ
ルノー・ジャポンは、「アルピーヌA110」の原動機に不具合があり、最悪の場合、エンストや再始動ができなくなるおそれがあるとして、2023年8月31日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2018年2月28日~2021年10月13日に製造された851台。
不具合の箇所は、原動機(発電機)。詳細は以下の2点。
1.オルタネータープーリーのクラッチキャリアにおいて、成型工程の不良により、強度が不足しているものがあるため、エンジンの動力を正しくオルタネーターに伝えられず、発電不良が発生することがある。
2.エンジン制御コンピューターにおいて、ソフトウエアの不良により、エンジン始動直後に大きなトルクが発生するため、クラッチキャリアが破損しプーリーが空転することで、発電不良が発生することがある。
1または2により警告灯の点灯や警告メッセージが表示され、最悪の場合、エンストや再始動ができなくなるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が130件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に以下の措置を実施する。
1.オイルネーターを改善品に交換する。
2.エンジン制御コンピューターのソフトウエアを最新プログラムに更新する。
使用者にはダイレクトメールで通知するとともに、日整連発行の機関誌・自社ホームページに掲載するという。