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シェフラー、燃料電池駆動用の次世代バイポーラプレートを開発

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シェフラー、燃料電池駆動用の次世代バイポーラプレートを開発

シェフラーは8月18日、水素モビリティ分野における取り組みとして、PEM燃料電池用の新世代金属製バイポーラプレート(双極板)を開発したことを発表した。

バイポーラプレートは、燃料電池の中核部品であり、プロセスガスや冷却水の分配や、化学反応によって生じる水の排出のための流路の形成など、多くの重要な機能を担う。

今回開発したバイポーラプレートは、大量生産に最適化された新たな設計と、燃料電池の長寿命化に貢献するコーティングプロセスを採用。新型バイポーラプレートを使用した燃料電池スタックは、旧世代のバイポーラプレートを使用したスタックに比べ、出力密度が約20%向上するとしている。

A4サイズの封筒ほどの大きさで、重さは約60g。燃料電池体積(エンドプレートとスタックハウジングを含む)1リットルあたり4.6kWの出力密度を実現した。

車両アプリケーションでは、新型バイポーラプレートを数百枚積層し、それぞれを膜電極接合体(MEA)で挟んでスタックを形成。スタック重量の最大80%、体積の最大65%を占める。最大400枚のセルユニットで構成されるスタックの総出力は最大140kWあり、小型商用車は1台で十分なパワーを供給することできる。40トンまでの大型商用車には、通常2台の燃料電池スタックが必要だという。

現在、新型バイポーラプレートを、ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハにある専用パイロット生産施設で、複数の国際的自動車メーカーによる試作車や少量生産車向けに数万枚単位で製造している。システムに関する専門知識を生かし、ユーザーと連携して燃料電池システム用バイポーラプレートやコンポーネントのカスタマイズ開発も行っている。

同社とフランスの燃料電池メーカーSymbio(シンビオ)の合弁会社「Innoplate(イノプレート)」で、2024年初めにバイポーラプレートの量産を開始する予定。

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