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日産とホンダが戦略的パートナーシップの検討を開始。次世代車SDV共同研究、e-Axleの共通化、車両相互補完等で協業を加速...三菱自動車含め三社MOU締結も

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日産とホンダが戦略的パートナーシップの検討を開始。次世代車SDV共同研究、e-Axleの共通化、車両相互補完等で協業を加速...三菱自動車含め三社MOU締結も
(左から)日産自動車 内田誠社長、本田技研工業 三部敏宏社長

2024年8月1日、日産自動車と本田技研工業が戦略的パートナーシップの検討進捗に関する共同会見を開いた。両社の戦略的パートナーシップは同年3月15日に初めて公の場で公開され、その後、議論を重ねてきたという。両社は次世代SDVプラットフォームの共同研究やバッテリーの補完・供給、e-Axleの共通化など、幅広い分野で協力関係を築く。さらに、三菱自動車も参加を表明し、日本の自動車メーカーが電動化時代の競争力強化に向けて本格的に動き出した。
(この記事の文字数は3,275文字です)

TEXT:庭野ほたる

戦略的パートナーシップが始動。両社が掲げる主要協業領域とは

両社が掲げる5つの主要協業領域

会見の冒頭で語られたのは、戦略的パートナーシップに至るまでの背景だ。

本田技研工業の三部敏宏社長は、「グローバルで自動車産業を取り巻く環境において、知能化・電動化という技術革新によって従来の構造がダイナミックに変化している。この流れに対応できない企業は淘汰される」と両社トップが共通の認識を示したのが始まりだと語った。

続けて、「従来の枠組みの中でしのぎを削っていくのではなく、これまで両社が培ってきた強みを持ち寄って化学反応を起こすことで新たな自動車の価値、新たな技術コンピタンスを進化させる」と協業の意義を語った。

著者
庭野ほたる

愛知在住のライター。サービス業、営業職を経て、なぜか自動車・航空機の開発設計に携わることに。これまでに自動車の内装製品や、航空機の構造部品の設計を15年以上手がける。樹脂設計には10年以上関わっており、「ヒケ」という言葉を聞くと心拍数がちょっとだけ上がる。今はさまざまな生成AI(文章、画像、動画、音楽)にハマリ中。

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