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日産「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に超未来形EVコンセプトカー4モデルを出展

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日産「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に超未来形EVコンセプトカー4モデルを出展
出典:日産自動車

日産自動車は、開催を間近に控える「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(一般公開日 2023年10月28日(土)~11月5日(日))に出展するEVコンセプトカーの第四弾となる『ニッサン ハイパーパンク』を発表した。すでに発表済みの『ニッサン ハイパーアーバン』『ニッサン ハイパーアドベンチャー』『ニッサン ハイパーツアラー』と合わせ、4種のEVコンセプトカーが展示される。

日産自動車「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」出展概要

国内最大級の自動車展示会「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー、以下JMS2023)」にて、日産はEVコンセプトカーシリーズに加え、同社の創立90周年を記念した特別仕様車などをJMS2023で出展する予定だ。特別仕様車はフロントグリルやドアミラーにカッパー色のアクセントを加え、専用のシート素材やアルミホイールなどを使用することで90年代の特別感を演出しているという。

さらに、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の走りを体感できるドライブシミュレーターや、フォーミュラEの加速を感じながら自身の写真が撮れるパワーセルフィーなど、アトラクション感覚で日産の技術を体験できるコンテンツも出展される予定だ。

また、もう1つの目玉であるEVコンセプトカーに関しては、これまでに4台の出展が発表されている。JMS2023の開催を目前に控える10月19日には、第四弾となる『ニッサン ハイパーパンク』が発表された。以下で、これまでに発表された4台のコンセプトカーについて紹介していく。

EVコンセプトカー第一弾『ニッサン ハイパーアーバン』

クロスオーバーEV『ハイパーアーバン』

日産はハイパーアーバンのコンセプトについて、「環境や社会問題への意識が高く、今あるものを大切に使い続ける接続可能なライフスタイルを追求しながら、都市・郊外を問わずに活動する顧客に向けたクロスオーバーEV」と説明している。

ソフトウェアを常に最新の状態にアップデートし、必要に応じてハードウェアであるクルマのパーツなどを一新することで、顧客のさまざまな趣向に応え、より長く愛着をもって乗り続けてもらうことを目指しているという。例えば、インテリア全体の雰囲気を変えたいときには、最新のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)にアップデートしたり、好みに合わせてインストルメントパネルを交換することなども可能だという。

また、バッテリーに備えた電力を自宅やオフィス、店舗などに給電できるV2X(Vehicle-to-Everything)機能により、乗車時だけでなく駐車時にもEVの機能を最大限活用することも可能だという。V2Xを利用する際には、日産独自の制御コンセプトである「Intelligent Charging Management System」が、クルマへの充電や建物への給電をAIによって自律的にコントロールし、電力を効率的にマネジメントする。これにより、再生可能エネルギーの有効活用や電力のピークカットに貢献し、EV用バッテリーがもたらす価値の最大化が実現するという。

V2X(Vehicle-to-Everything)機能により駐車時にもEVの機能を最大限活用することができる

EVコンセプトカー第二弾『ニッサン ハイパーアドベンチャー』

アウトドア向けの『ハイパーアドベンチャー』は電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」採用

ハイパーアドベンチャーは、自然を愛し、環境に配慮したライフスタイルを送りながら、アウトドアを楽しみたい顧客に向けた本格SUVだ。

大容量バッテリーを搭載する同モデルは、長時間の旅や遠方へのドライブに適しているという。目的地に到着した後にはアウトドアアクティビティを楽しむための電源となり、電気や照明を必要とするアウトドア用品への給電ができるとのこと。また、V2X機能を通じてEVエコシステムの一部となり、クルマのバッテリーに備えた電力を自宅へ供給(Vehicle-to-Home)したり、車両から電力網に電力を供給(Vehicle-to-Grid)することで地域の電力インフラをサポートしたりできるなど、自宅でも旅先でも電力を適切にマネジメントできる機能性の高さが魅力だ。

さらに、進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」により、雪道や山道などでも快適な乗り心地を実現している点も特長として挙げることができる。

バックドア開口部にはデザインと機能性を両立したラダー状のステップを装備

EVコンセプトカー第三弾『ニッサン ハイパーツアラー』

プレミアムEVミニバンという位置付けの『ハイパーツアラー』

ハイパーツアラーは、日本独自のおもてなしの精神や上質さ、そして自動運転をはじめとする最新技術を融合したプレミアムEVミニバンだ。

エクステリアは、日本の伝統美を表現する滑らかなボディパネルとシャープなキャラクターラインで構成されている。フルフラットなフロアで広々としたインテリアは、小型化した各コンポーネントを統合し、高いエネルギー密度の全個体電池を組み合わせることでクルマのパッケージングを革新する「ニッサンEV テクノロジービジョン」により実現しているとのこと。同技術による超低重心化と、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」による滑らかな加減速が、これまで体感したことのないフラットで安定感のある走行を実現し、快適な乗り心地を提供している。また、前出の2タイプと同様にV2X機能を搭載しているので、大容量のバッテリーに備えた電力を自宅や店舗などに給電することも可能だ。

また、同車は完全自動運転技術を搭載しており、運転席と助手席は360度回転する。完全自動運転モードで走行中には、運転席と助手席を後部座席と向かい合わせにすることで、乗員同士が対面での会話を楽しむことができる。さらに、後席の乗員はウェアラブルディスプレイを装着することで、前席のセンターディスプレイに表示されるナビやオーディオの情報を見たり、操作したりすることが可能だという。

完全自動運転モードで走行中は、運転席と助手席を後部座席と向かい合わせにすること対面での会話を楽しめる

EVコンセプトカー第四弾『ニッサン ハイパーパンク』

コンパクトクロスオーバーEV『ハイパーパンク』

前衛的でスタイリッシュなデザインに包まれたハイパーパンクは、コンテンツクリエイターやインフルエンサー、アーティストをはじめとするスタイルとイノベーションを重視する顧客が、自己表現と創造性を高めることができるコンパクトクロスオーバーEVだ。

ひときわ目を引く色彩のボディカラーは、見る角度や光の当たり方で色の見え方が変わるという。コンパクトなオーバーハングに23インチの大径ホイールを装着した安定感の高いデザインは、市街地もオフロードも走れるハイパーパンクの特徴を表現している。

インテリアは和紙や折り紙をモチーフとし、和のテイストを感じさせながらデジタルとアートが融合する室内空間を実現している。例えば、車載カメラが撮影したクルマ周辺の景色の映像を、AIがオーナーの好みに応じて日本文化の象徴である漫画調の景色などに変換し、コックピットに配置された3面ディスプレイに映し出す機能なども搭載されており、現実とメタバースの世界が融合した空間を楽しむことができるという。

和のテイストを感じさせながらデジタルとアートが融合する室内空間

JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー2023)
【一般公開日】2023年10月28日(土)~11月5日(日)
【会場】東京ビッグサイト
https://www.japan-mobility-show.com/

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