マツダ「CX-60」約2万台の改善対策届を提出…安全運転支援システムに不具合
マツダは、CX-60の安全運転支援システムに不具合があり、最悪の場合、急制動がかかるおそれがあるとして、2023年10月26日、国土交通省物流・自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象車は、2022年7月5日~2023年4月4日に製造された20,671台。
不具合の箇所は、安全運転支援システム(サイドレーダーセンサ)。サイドレーダーセンサにおいて、情報処理プログラムが不適切なため、センサが電波を出す角度を補正するための記録情報が、システム遮断時に消失することがある。そのため、センサが対象物の位置を正しく認識できず、前進あるいは後退時に警報音や被害軽減ブレーキが作動しないおそれがある。また、衝突の可能性がないにもかかわらず警報音が鳴り、最悪の場合、急制動がかかるおそれがあるという。
これまでに不具合が67件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、全車両のサイドレーダーセンサの制御プログラムを対策プログラムに修正する。なお、サイドレーダーセンサの記録情報が消失している場合は、サイドレーダーセンサを対策品に交換する。
使用者には電話やダイレクトメール、もしくは車両のセンターディスプレイ画面へのメッセージ表示で通知するほか、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。