三菱自動車、電動クロスオーバーMPV「ミツビシ D:X コンセプト」を世界初披露

未来の「デリカ」をイメージした電動クロスオーバーMPVのコンセプトカーで、D:Xの「D」はdiscover（発見する）、「X」はexperience（経験）を意味する。MPVならではの便利で快適な広い室内空間と、SUVならではの高い走破性を兼ね備え、行動範囲を限定しないPHEV（プラグインハイブリッド車）がもたらす力強く快適な走りを特徴とする。

電動4WDシステムには、走る・曲がる・止まるを統合制御する「S-AWC」を採用。どんな天候や路面でも、安全で快適にドライブできる。車高の高いワンボックスでありながら、乗用車のような乗り味を実現する。PHEVシステムを採用し、日常はほとんどEV走行、遠出はハイブリッド走行とするなど、状況に応じて走行モードを選択することができる。

デザインコンセプトは「絶対安全大空間 ✕ 絶対走破性」。デリカの特長である広い室内空間と高い安全性を継承しながら、大空間キャビンとそれを守るプロテクティブボディを採用。キャビン前方からDピラーまで続くサイドウインドウグラフィックと堅牢なDピラーによりデリカらしさを表現し、下方まで回り込んだフロントウインドウにより大空間を演出した。

張り出したオーバーフェンダーと大径タイヤにより力強さを表現し、前後スキッドプレートとサイドステッププロテクターを装備することで、荒れた路面でも安全・安心に走行できる高い走破性を実現しているという。

ワンボックスタイプの広い室内空間に、乗員すべてがゆったりと過ごせるスペースを確保。上下動や回転するパノラミックシートや、解放感のある広々とした視界をもたらすフロントウインドウとシースルーボンネットにより、宙に浮いたような運転体験を可能とするエアリアルコックピットを実現した。

堅牢なDピラーをはじめとした各ピラー部分には、「デリカD:5」で高い安全性に定評のある、環状骨格構造リブボーンフレームをさらに強化して採用し、高い安全性と乗員を包み込む安心感のある広い室内空間を実現した。

同ショーでは、2024年初頭に国内で発売予定の新型ピックアップトラック「トライトン」のプロトタイプも公開し、今回が日本初披露となる。ピックアップトラックならではの高い堅牢性、SUV並みの快適性と操縦安定性を両立する。日本仕様は2列シートのダブルキャブで4WD車のみの設定。車両本体の予定価格帯は498万円～540万円。