開く
BUSINESS

自動運転タクシー始動へ。2026年の日本導入は「遅い」?

公開日:
更新日:
自動運転タクシー始動へ。2026年の日本導入は「遅い」?

2023年10月、本田技研工業(ホンダ)はGMクルーズホールディングスLLC(クルーズ)、ゼネラルモーターズ(GM)と自動運転タクシーサービスを開始するための提携を発表。2024年に合弁会社を設立し、2026年初頭にサービスを開始する見通しを明らかにした。実現すれば、人が運転に介入しない自動運転車両による初の無人タクシーとなる。先行してサービスが行われる諸外国のRobotaxi(ロボタクシー)のように、日本でも自動運転タクシーは定着するのだろうか?

「運転席に誰もいない」という状況下での乗車体験は、タクシーに慣れ親しんだ私達にとって、これまでとはまったく異なるものになる。同じ自動運転でも、レールに沿って走るケーブルカーとはわけが違う。これをアトラクションとして体験するために、自動運転タクシーが走る国へわざわざ足を伸ばす人もいるほどだ。

日本に導入される自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」

自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」

2026年のサービス開始を視野に入れるホンダは、これまで進めてきた自動運転技術の開発で、2021年にレベル3に適合した「LEGEND(レジェンド)」の発売を発表。高速道路渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作を行うことを可能にした。

そのホンダが手を組んだのは、米国で自動運転タクシーサービスをリードするCruise(クルーズ)と、2016年にクルーズを傘下に入れたGM。3社が共同開発した「クルーズ・オリジン」は、運転席がない自動運転専用車両で、対面6人乗りによる広い車内空間で自動運転によるタクシーサービスを提供する。

配車から決済までの操作はスマートフォンのアプリで完結。指定した場所への迎車から、目的地に到達するまでの全ての工程を自動運転で行う。2026年初頭より、まずは数十台から東京都心部でのサービスを開始し、順次エリアと台数を増やして500台規模での運用を見込む。

米国ではウェイモとクルーズがリード

PICK UP