ホンダ「アコード」6,625台の改善対策を提出…ブレーキペダルの操作力が増大するおそれ
本田技研工業(ホンダ)は、アコードのブレーキオペレーティングシミュレータに不具合があり、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあるとして、2023年12月8日、国土交通省物流・自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象車は、2019年12月18日~2022年9月15日に製造された6,625台。
不具合の箇所は、制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)。電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組み付け油が圧力センサ内に浸入することがある。そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあるという。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。関連会社からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、以下の対応を行う。
・全車両のブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。
・改善対策部品の供給に時間を要することから、希望されるユーザーへは、点検の必要が生じた際にその旨の案内をマルチインフォメーションディスプレイに表示する自己診断ソフトウェアを追加する。
・部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
使用者にはダイレクトメール等で通知するとともに、日整連発行の機関誌・自社ホームページに掲載する。