トヨタ新型「センチュリー」「アルファード」「ヴェルファイア」にジェイテクトの第2世代RP-EPS採用
ジェイテクトは12月21日、同社の「第2世代RP-EPS(ラックパラレル式電動パワーステアリング)」がトヨタ自動車の新型「センチュリー」「アルファード」「ヴェルファイア」に搭載されたと発表した。
同製品は、2016年に花園工場で量産開始したRP-EPSを改良したもの。中~大型車に最適なEPSで、トルクセンサをピニオン軸に設置し、パワーアシスト用モーターの動力を、ボールねじ機構を介して直接ラック軸へ伝えることで、摩擦による動力損失の軽減と高い操舵性能を実現している。
各種部品設計を見直し、小型・軽量化。第1世代比約22%の軽量化を達成し、同一クラスで世界最軽量となる(同社調べ)。
アルミハウジングのリブを最適配置し、強度を落とすことなく薄肉軽量化。減速機構造については、プーリの小型化と樹脂化による軽量化とラック小径化も実現した。
さらなる原価低減、将来の労働力不足に備え、製造ラインの自働化による省人化を進めており、花園工場の同開発品生産ラインでは、自働外観検査や組立ロボット等を導入することで、加工ラインにおける無人化と組立ラインにおける80%の省人化を達成した。
同社は今後も、生産ラインにおける工程集約や廃止を進め、AIなどのデジタル技術も活用して、組立、検査などの自動化を推進し、大幅に効率化した革新ラインをグローバルに展開していくとしている。