三菱ふそう「ふそうスーパーグレート」3,642台をリコール…走行不能に至るおそれ
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ふそうスーパーグレートの排気ロッカーアームに不具合があり、最悪の場合、走行不能に至るおそれがあるとして、2024年2月8日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年12月6日~2023年6月7日に製造された3,642台と、車両製造後、修理で対象となる部品が組み付けられた車両の一部、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できない6R20 エンジン Assyの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2022年12月6日~2023年6月7日に製造されたふそうスーパーグレート3,642台
・車両製造後、修理で対象となる部品が組み付けられたふそうスーパーグレート20台
・交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できない6R20 エンジン Assy11個
不具合の箇所は、原動機(排気ロッカーアーム)。6R20型エンジンを搭載した大型トラックにおいて、排気ロッカーアームのアジャストスクリューの潤滑性能が不十分なため、長時間のアイドル運転を行うと、早期にアジャストスクリューが摩耗および破損して、異音や出力の低下が生じることがある。そのままの状態で使用を続けると、バルブブリッジが脱落してエンジンが破損し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。
これまでに不具合が201件発生しているが、事故は起きていない。社内情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の排気ロッカーアーム一式を対策品に交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。