トヨタ、ハイエースとトヨタ救急車を一部改良。安全装備の拡充など
トヨタ自動車は1月10日、ワンボックスカー「ハイエース」と「トヨタ救急車」を一部改良したと発表。同日から発売を開始した。
ハイエースは1967年に初代モデルを発売した、エンジンの上に運転席を配置したキャブオーバータイプのワンボックスカー。主に荷物を運ぶ目的のため荷室を広く取った「バン」と、乗用車としてシートを配置した「ワゴン」、マイクロバスの区分となる「コミューター」の3タイプがあり、グレードはシート配置や装備品により「スーパーGL」「GL」「DX」「グランドキャビン」が設定されている。
今回の改良では、スーパーGLに、ベージュなどの専用外板色や、マットブラックフロントグリルをあしらった「アースカラーパッケージ」を新設定。DXにはスライドドアとバックドアに、半ドア状態から自動的にドアを引き込み、確実にドアを閉める機構「イージークローザー」を設定した。
ハイエースの福祉車両の車いす仕様車「ウェルキャブ」には、アンカーバー付車いす(※)に、スイッチ操作のみで「ワンタッチ固定」できるBUタイプ、FUタイプを新設定。車いす固定作業の効率化に寄与する。
救急車には、「ITS Connect(アイティーエス コネクト)」を標準設定。専用周波数を使って、救急車が緊急走行中であることを周辺のITS Connect搭載車両に知らせ、救急車の安全な走行を支援する。
価格は、ハイエースが243万9,500円~420万600円、ハイエース ウェルキャブが397万1,000円~498万5,000円(消費税は非課税)。トヨタ救急車は576万4,000円〜1,201万7,000円。
※日本福祉車輌協会の「車椅子簡易固定標準化コンソーシアム」のガイドライン対応商品