自動運転レベル4対応EVバス、国内初となる公道定常運行開始。茨城県常陸太田市で
マクニカは2月16日、茨城県常陸太田市で、特定環境下にてレベル4に対応した自動運転EVバス「NAVYA EVO」の国内初となる定常運行を開始すると発表した。
常陸太田市では、まちづくりの推進を図る取り組みの一環として、2023年2月17日から2月23日まで、自動運転EVバスの実証実験を実施してきた。それらの結果を踏まえ、マクニカが提供するレベル4運行に対応することが可能なGAUSSIN MACNICA MOBILITY(旧NAVYA)社製自動運転EVバス「EVO」を活用した自動運転サービスの実用化が実現した。
定常運行において、マクニカは、自動運転EVバスの運行、自動運転走行に必要なデータ取得・セットアップ、技術的資料・取得データを提供。車両の走行データをマクニカ製遠隔監視システム「everfleet(エバーフリート)」に連携させることで、自動運転EVバスの走行情報をリアルタイムに離れた場所で確認できるようになる。
ショッピングモールとその周辺道路を回遊するサービスであり、商業施設とのマーケティング連携や自治体アプリとの連携を視野に入れた取り組みとなる。具体的には、自動運転EVバスのリアルタイムな位置情報やバス停・周辺店舗情報を統合・可視化したデジタルマップを常陸太田市行政情報アプリ「じょうづるさんナビ」を通して提供する。
マクニカは、自動運転EVバスの導入を皮切りに、デジタルマップや地元アプリと連携することによって、データ連携やMaaS事業といった新たな取り組みへと発展させ、持続可能なまちづくりへと貢献していくとしている。
常陸太田市役所・同市東部地区を周遊するルートを運行する。荒天の場合は運休。乗車定員は9人。乗車料金は無料。事前予約の必要はない。