ヴァレオ:クロスケのサスペンションを眺めてみた【ジャパンモビリティショー2023】
ヴァレオブースに展示されているかわいらしいモビリティ・クロスケ。同社の電動アクスルである48V eAccessを用いたミニカー型コンセプトBEVである。その脚まわりを下からのぞいてみた。
[西3・4ホール 小間番号W3401]
大人気のクロスケ。あちこちでそのキュートな姿と成り立ちを紹介されているのでご覧になった方もいらっしゃるだろう。あらためて説明すると、いわゆるベルトスタータージェネレーターといわれる、オルタネーターのところに備えて発電のみならず力行(アシスト)も担うBSGを、じゃあ駆動力として単体で使ってみようとしたのがヴァレオの48V eAccess。名前のとおりシステム電圧は48Vで、そんな低電圧でクルマを走らせられるのかと思いきや、これが存外キビキビと走るので舌を巻いた経験がある。
クロスケは座席下に交換式バッテリーケースがあり、そこに2〜4個のパックを収める方式。BEVながらクルマとして充電する必要がないため、稼働率を高められるのがねらいのひとつだ。
完全新造だけにサスペンションも新設計。フロントはマクファーソン・ストラット式、リヤはセミトレーリングアーム式として後輪駆動のドライブトレーンを収める。eAccessは(上の写真からもおわかりのように)BSGがトランスアクスルの上に備わる格好なので、低床を目指したい商用車ならフラットな軸配置に変えたのかと聞いてみたが、そのまま使っているという。当然フラット式も考慮検討したが床下スペースに余裕があったことと変更の手間とコストを鑑み、そのまま載せることにした。