ボードリー、愛知県小牧市の公道で自動運転車両「ARMA」の実証運行
同実証調査では、名古屋鉄道小牧線の小牧駅から小牧山までの愛知県道を含む片道1.8kmのルートを、自動運転車両が自動運転レベル2で走行。平日は往復7便、土日祝日は往復8便を予定している。
運行ルートの一部は、名鉄バスおよびあおい交通がそれぞれ運行する路線バスのルートと重なっており、自動運転車両の乗降場のうち6カ所は、名鉄バス、あおい交通および愛知県西春日井郡豊山町の協力の下、路線バスの停留所に併設。豊山町は小牧市に隣接した町で、小牧市と豊山町にわたるエリアを運行するコミュニティバス（とよやまタウンバス）の停留所の一部に自動運転車両の乗降場を併設する。
自動運転車両の乗降場と路線バスの停留所を併設する場所では、発車する際に路線バスを優先するなど、路線バスの運行事業者と連携してスムーズで安全に運行できるようにする。
小牧市は、市民の日常的な移動手段として活用されているこまき巡回バス「こまくる」のサービス水準を維持するため、懸念される路線バスの運転手不足への対応として、自動運転に関する情報収集、分析および検討などを行い、自動運転車両の導入に向けた検証を進める。
ボードリーは、同実証調査の全体統括に加え、車両の提供や自動走行の設定、同社が開発・提供する運行管理システム「Dispatcher（ディスパッチャー）」の提供、Dispatcherを用いた運行・遠隔監視業務などを行う。遠隔監視業務は、平日は小牧市役所本庁舎1階、土日祝日は小牧市中央図書館1階で行う。同業務は一般公開する。
＜同実証調査の概要＞
・運行期間：2024年2月13日〜2月26日
・運行時間：平日 9時〜15時46分、土日祝日 8時30分〜16時16分
・乗車定員：11人（オペレーター1人を含む）
・運賃：無料
・検証項目：
1．観光振興やまちづくりへの有効性に関する検証（観光振興に関する調査、まちづくりに関する調査）
2．社会受容性の醸成に関する検証（交通に関する調査）
3．自動運転環境の向上に関する検証（走行環境に関する調査、自動運転技術に関する調査）
