日立ゼロカーボン、英国でのEVバス普及加速に向けてファーストグループと提携
日立ゼロカーボンは11月17日、英国でのEVバスの普及を推進するため、英国で公共交通を運営するファーストグループとパートナーシップ契約を結んだと発表した。
日立製作所のグループ会社である日立ゼロカーボンは、欧州を中心にEVソリューションなどを提供している。
今回、ファーストグループのバス車両およびインフラの脱炭素化プログラムの一環としてパートナーシップ契約を締結。英国の大手バス運行会社であるファースト・バスが増強しているEVバス車両にバッテリーを提供することで、大気汚染の低減や自家用車からバス利用への転換促進に伴う渋滞問題の改善や顧客体験の向上を目指す。
同パートナーシップを通じて、日立ゼロカーボンとファーストグループはそれぞれ最大1,000万ポンド(約18億円※)の出資を行い、合弁会社を設立。ファースト・バス社向けに、EVバス最大1,000台分のバッテリーを新たに調達する。
日立ゼロカーボンは、購入したバッテリーを搭載するEVバス1,000台と2026年度以降に追加導入される500台に対し、世界最先端のバッテリー充電マネジメントサービス(BCMS:Battery Charging and Management Services)を提供する。これにより、ファーストグループは、バッテリーの効率とコストを最適化し、追加コストをかけずにバッテリーの耐用年数を本来のOEM保証期間である8年よりさらに長くすることができるため、将来における設備投資の大幅削減につながるという。スマート充電、効果的なバッテリーマネジメント、大規模なエネルギーマネジメントを通じて、ファースト・バスも、エネルギーの利用効率を高められると見込む。
※1ポンド=187円 (11月16日時点)