トヨタ、プライムアースEVエナジーを完全子会社化へ。車載用電池の量産体制強化
トヨタ自動車は3月5日、車載用電池の量産体制を強化するため、プライムアースEVエナジー(PEVE)を完全子会社化することを、パナソニックホールディングス(パナソニックHD)と合意したと発表した。
PEVEは、1996年にトヨタとパナソニックHDによって設立された電池メーカー。現在はトヨタが80.5%、パナソニックHDが19.5%出資している。
トヨタ関連企業では車載用電池の量産体制を強化しており、現在、PEVEがハイブリッド車(HEV)用電池を、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(出資比率 : トヨタ 51%、パナソニックHD 49%)が電気自動車(BEV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)・HEV用電池を、さらに豊田自動織機がHEV用電池を量産している。
PEVEは今後、HEV用電池に加え、BEV・PHEV用電池も含めて生産する予定。トヨタは、PEVEが多様な電動車用電池を量産することで、電池需要の拡大に柔軟に対応するとともに、量産の競争力を強化することが可能となると見込む。
3月下旬の完全子会社化を予定しており、社名の変更も検討している。