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2速ギヤボックスでBEVの航続距離を5%のばす:ZF 2 speed eVD system

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2速ギヤボックスでBEVの航続距離を5%のばす:ZF 2 speed eVD system

TEXT:MFi FIGURE:ZF

ZFのエンジニアによれば「エネルギー変換効率を1%向上させることで、航続距離を2%延ばすことができる」という。効率を上げるために、ZFが注目したのは、得意とする「変速機」。ICE(内燃機関)には、トランスミッションが不可欠だが、モーター(=EV)は回転直後に最大トルクを発生させることができ、トランスミッションは必ずしも必要ない。しかし、近年ではEVにもなんらかの「変速機」が必要だという考えが広まってきた。ZFもそう考えている。もちろん、変速機構なしで済めばシンプルで軽くでき、変速機構の付加は、それだけ複雑で重く大きくなる可能性がある。それでも、変速機をつける理由は、「効率」である。

ZFが新開発した2速ギヤボックス付き電動ドライブユニット・2 speed eVD system。ブルーの部分が2速化にあたって追加されたパーツ。ふたつのブレーキ、ひとつのワンウェイクラッチを使う。モーターは140kW(190ps)のASM(非同期モーター)だ。1速から2速になることでE-Driveのコストは上がるが、効率がよくなることでバッテリー容量を減らせるので、トータルではコストを下げることができる。
著者
Motor Fan illustrated

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