開く
NEWS

大型観光バスをサウナに改造。オフグリッド移動空間「サーモ」発表

公開日:
更新日:
大型観光バスをサウナに改造。オフグリッド移動空間「サーモ」発表

アドレスホッパー、フェリックス、SUNDAY FUNDAY、NODの4社からなるSAAMO(サーモ)プロジェクトチームは11月21日、薪サウナと温冷水シャワー、電源を備えたオフグリッド移動空間「SAAMO」を発表した。

SAAMOは「Sauna as a movable oasis」の略称。中古の大型観光バス(日野セレガ)をリノベーションし、下部トランクには給排水タンクや給湯設備、ポータブル電源を搭載。乗車部奥にはフィンランドNARVI社製の薪ストーブを備えた5人収容のサウナ室、乗車部手前には約4畳半の畳の和室空間を備えている。

インフラや自然環境に依存することなくサウナ・冷水浴・休憩のセットを体験でき、既存インフラへの系統接続も可能で、利用環境や利用人数に応じてオフグリッド/オングリッドを切り替えることができる。

KDDI総合研究所が推進するライフスタイルの共創イニシアチブ「FUTURE GATEWAY」で第1弾プロジェクトとして採択され、自動運転・生体センシング・水循環など様々な技術を駆使した未来のモビリティ構想として発足された「Hoppin' Saunaプロジェクト」 を母体として、発展した事業形態。経済産業省が主導する第5回事業再構築補助金を活用して実装が進められていた。

サウナは、火や水など、モビリティ空間内で扱いにくい要素が多く、未来のモビリティを構想する上でおもしろいチャレンジになると考え、今回の企画に至ったという。サウナ・冷水浴・休憩までが車内で完結できることで、天候に左右されることなく、都市や自然など場所を選ばず、あらゆる場所で「ととのう」環境を立ち上げることができるのが特徴となっている。

約4畳半の畳の和室空間は、装飾や什器のないフラットな空間となっており、仕事をする、休憩する、瞑想する、茶を嗜む、アートを鑑賞するなど、サウナと掛け合わせた自分好みの体験にカスタマイズして利用できるという。

島根県大田市温泉津町の「石州瓦」の技術を活かしたサウナストーンを搭載するなど、地域資源を活かしたサウナ体験作りにも積極的に取り組んでいく予定。

今後は、KDDI総合研究所のほか、コクヨ、自治体など、多様なパートナーとの連携を進めていく。

「SAAMO」公式サイト

PICK UP