モス、2024年問題対策を強化。早朝無人納品などで物流効率を向上

主な取り組みは「早朝無人納品への転換」と「海上輸送における他社協業の推進」の2つ。

早朝無人納品への転換は、都市部店舗を中心に行う。

都市部店舗への配送は交通渋滞などの影響により多くの時間を要している。ランチタイムピークの1時間を除く午前6時頃から午後2時頃までに配送を行ってきたが、都市部の交通渋滞などにより遅れが生じることもあり、ドライバーの労働時間の不規則化・長時間化の原因になっていた。

同チェーンでは、2020年4月から店舗納品時の対面検品レス（有人置き配）を実施するなど、納品の効率化を進めて対面による検品が不要な納品システムを構築。その結果、ドライバーの1店舗あたりの滞在時間が10分短縮され、効率化に貢献した。

都市部の店舗では、午前4時から午前9時までに納品完了する早朝無人納品に変更することより、渋滞などによる配送時間増を低減できると見込む。

海上輸送においては、セコマと協業。同社の北海道発関東着の輸送ルートの帰り便を活用することで、コンテナトラックの運転手がフェリーへ乗り込む必要がなくなり、物流人員の負担低減につながる。

同社は今後、物流効率の向上への取り組みを強化していく考え。