ローソンとワタミ、配送トラックのシェアリングで初協業
ローソンとワタミは3月14日、ローソンの商品配送トラックの非稼働時間を活用した「物流シェアリング」を4月6日より開始すると発表した。
同取り組みは、ローソン店舗への商品配送を行っているトラックの非稼働時間を活用して、ワタミが運営する「ワタミの宅食」の商品を配送するもの。
ローソンでは2023年12月から、「2024年問題」やCO2排出量の削減、コスト抑制などのため、チルド・定温商品の配送回数を1日3回から2回に切り替えを進めており、一部の配送車に非稼働時間が生まれていた。ワタミが運営する「ワタミの宅食」は、ドライバーの労働時間を考慮した配送コースで対応しているものの、平日に比べて土日祝は配送数が大きく減少することから、配送網の効率化が課題となっていた。
両社は、配送する商品の温度帯やシェアリング可能な時間帯が合致したこと、両社の物流拠点が近かったことから同協業に至った。配送トラックのシェアリングは、一時的な実験を除き、両社ともに今回が初めてとなる。
商品配送トラックの物流シェアリングは4月6日から開始し、土曜・日曜・祝日に限定して実施する。対象地域は、東京都、埼玉県にある約20カ所の「ワタミの宅食」営業所。埼玉県三芳町を物流拠点としているローソン車両が、東松山市の製造工場で商品を積み込み、ワタミの宅食の対象となる営業所へ配送する。夜間から早朝にかけて配送を行い、対象となる商品数は1日平均で約3200食となる見込み。
今後は、2024年度中をめどに、順次エリアの拡大を目指す。