レクサス「NX」マツダ「CX−60」の車載情報通信システム(IVI)採用事例を初公開。実際の使用感をレポート|パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)
2024年3月22日、パナソニックオートモーティブシステム(以下PAS)がIVI事業に関するプレスセミナーを開催。車載情報通信システム(IVI)の開発・アップデートを支える先進技術の紹介を行った。そのなかで、同社IVIシステムの採用事例としてトヨタのレクサス「NX」とマツダ「CX-60」のデモ機を初公開。会場でそれぞれ2つのシステムを体感した。
TEXT:小松暁子
レクサス「NX」マツダ「CX−60」搭載デモ機を初公開
今回のセミナーでは、PASのIVIシステムの納品事例を初公開。公開されたIVIシステムは、現在、北米および欧州にて販売されているトヨタのレクサス「NX」、日本、北米、欧州向けに販売されているマツダ「CX-60」にそれぞれ採用、搭載されている。
採用事例①|トヨタレクサス「NX」北米向けモデル
今回のデモ機は21年北米向けモデル。ヨーロッパや東南アジアといった地域にも展開しているが、なかでもハイグレードのモデルだという。第一印象は「大きい……!」。従来のものよりさらに大画面化したというディスプレイサイズは14インチ。車種によってディスプレイの「顔」は変わるが、仕様や機能はすべて共通化しているという。フルHDのパネルを搭載しており、タッチ操作はスマホとほぼ変わらない。むしろスマホが大画面になって設置されているようだ。
従来との違いは、ユーザーごとに設定を切り替える「パーソナライズ機能」が新たに追加されたこと。スマートフォンとリンクさせることで、ナビの目的地や履歴、シートポジションまでを自動設定する。さらに、データはサーバーにもアップロードされているため、機能が搭載された車種への買い替え時やレンタカーの利用時であれば自動設定ができるという。