三菱ふそう、新型「キャンター」発売。14年ぶりインテリア刷新
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は2月21日、小型トラック「キャンター」の新型モデルを発売した。全国の三菱ふそう販売会社および三菱ふそう地域販売部門で順次販売を開始する。
キャンターは1963年に初代モデルが発売された小型トラック。今回14年ぶりにインテリアをリニューアルし、シックで統一感のある内装カラーを採用するとともに、機能性を兼ね備えた新たな内装デザインに変更。先進安全装備を大幅に拡充し、走行時の安全性も強化した。
ダッシュボードから左右の乗降グリップまで流れるようなスタイルを採用し、乗降性を向上。視認性に優れた10インチのフル液晶メーターや、簡単に操作出来るステアリングスイッチ、一部のグレードにはタッチパネルでナビゲーションやラジオの操作ができるセンターディスプレイ(※1)も新規搭載し、運転時の快適性も高めた。
安全機能装備として、LEDヘッドライトにデイタイムランニングライトを新たに標準装備。昼間の運転でも常時点灯し、自車両の被視認性を高めて安全走行をサポートする。前方の交通状況や周囲の明るさを検知して、自動でハイビームとロービームに切り替える「インテリジェント・ヘッドライト・コントロール」も新規標準搭載。大型トラック「スーパーグレート」や電気小型トラック「eCanter」で採用した、新デザインのLEDリヤコンビネーションランプも新たにオプション搭載(※2)した。
先進安全装備として、左死角に隠れた危険を警告する「アクティブ・サイドガード・アシスト0(Active Sideguard Assist 1.0)」をAMT車に標準設定。ドライバーにとって死角となる箇所を側方ミリ波レーダーによりモニタリングし注意を促すとともに、左側方向指示器の作動時やステアリング操作時に警報音とランプで警告する。レーダーが車両左側の動く対象物を検知し、走行を続けると衝突の危険が避けられないとシステムが判断した場合には、車両の走行速度が時速20km以下の領域で被害軽減ブレーキを作動して車両を緊急停止し、衝突時の被害軽減を図る(※3)。
従来の衝突被害軽減ブレーキ「AEBS:Advanced Emergency Braking System」システムの対応精度を向上させ、より高精度な検知を実現した「アクティブ・ブレーキ・アシスト5(Active Brake Assist 5: ABA 5)」も標準設定。新採用の前方認識カメラと高精度ミリ波レーダーにより、交通状況を高精度に検知し、歩行者や前方を走行する車両や停止車両に対して、衝突リスクの軽減を図る。
カメラが認識した前方の交通標識(「制限速度」、「追い越し禁止」、「一時停止」)をフル液晶メーターに表示する「トラフィック・サイン・レコグニション(Traffic Sign Recognition:TSR)」、ルームミラーの位置に設置したモニターで車両後方を確認できる「リヤビューカメラ」も標準設定している。
フロントガラス搭載のカメラと顔認識カメラでドライバーのわき見やまぶたの動きを感知して運転注意力の低下を警告する「アクティブ・アテンション・アシスト(Active Attention Assist)」は、オプションで設定できる(ダブルキャブ車と低床4WDは除く)。
価格は652万6,300円。
※1:デュアルクラッチ式AMT(Automated Manual Transmission)「DUONIC 2.0」車のみに設定
※2:ダンプ車を除く
※3:「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」は、並走する歩行者、自転車の巻き込みなどを想定してブレーキ操作をサポートするが、必ずしも衝突を回避できるものではない