ルネサス、甲府工場の稼働を開始。パワー半導体の生産能力を増強

今回稼働を開始した甲府工場は、ルネサスの100％子会社であるルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの傘下として、150㎜および200㎜ウェハ対応の生産ラインを有していたものの、2014年10月に稼働を停止していた。脱炭素化社会の実現に向けて、高まるパワー半導体の需要に対応するため、現存する建屋を有効活用し、パワー半導体専用の300㎜ラインとして稼働させることを2022年5月に決定。900億円規模の設備投資を投じて、稼働開始に至った。

同工場ではIGBTを中心としたパワー半導体の量産を2025年に開始予定。これにより、ルネサスではパワー半導体の生産能力が現在の2倍になると見込んでいる。

甲府工場の概要