テラチャージ、ヨコイと業務提携。機械式駐車場へのEV充電器設置を進める
EV充電インフラ事業を展開するTerra Charge(テラチャージ)は4月24日、機械式立体駐車装置などの製造と販売を行うヨコイと提携し、ヨコイの機械式駐車場にテラチャージのEV充電器を設置するプランの提供を開始した。テラチャージが機械式駐車場メーカーと提携するのは初めて。
東京都では2025年4月から、10台以上の駐車区画を有する新築マンションにおいて、充電設備や配管等の整備が義務化されるがことが決まっている。都内の集合住宅では限られたスペースで効率的に駐車場所を確保できる機械式駐車場が多いが、車体から突き出る充電プラグや充電口の蓋等も寸法に考慮する必要があるため、スペース確保が難しくEV充電器の設置がなかなか進んでいない現状がある。
ヨコイは、1956年に横井鋼業として創業し、1972年からクレーン製造で培った技術を活かした機械式立体駐車装置の開発製造に携わっている。2023年には総合不動産業の「あなぶきグループ」に加わり、あなぶきグループの新設分譲マンションや、全国で管理するマンション物件に製品を展開している。特に、ヨコイでは超大型LLサイズ(全長5600mm/全幅2100mm/全高2000mm/重量2800kg)の駐車パレットを選択可能にした機械式駐車装置を提供しており、大型の車種も多い電気自動車(EV)においても対応できる強みを持っている。
ヨコイが提供している集合住宅やテナントビルの屋内地下型の機械式駐車装置に、テラチャージの給電設備を設置することで、装置内で駐車しながらEV充電ができるようになる。大型のEVも収容できるパレットにEV充電器を設置することで、入居者が自宅で充電できる利便性の高い環境を提供できるという。EVが増えた場合は、デマンドコントロールにより電気容量に応じて同時充電予約可能数を制御する。
同プランは主にLLサイズのパレットを導入予定の新築マンションと、導入済みの既設マンションが対象になる。LLサイズ以外は、導入にあたり確認が必要なため、事前の問い合わせが必要。