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東邦ガスとオムロン、EV用充放電システムを用いた逆潮流放電実証を開始

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東邦ガスとオムロン、EV用充放電システムを用いた逆潮流放電実証を開始

東邦ガスとオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は3月11日、2024年1月から電気自動車(EV)用充放電システム(V2X)を用いた逆潮流放電実証を開始したと発表した。

逆潮流放電とは、家庭などの電力の需要先から電力系統側へ電力を流すことで、家庭で使わなかった分の電力を系統に分ける技術を指す。

東邦ガスとOSSは、2023年9月から家庭用蓄電池を活用し、発電設備、蓄電池、EVなどの分散した電源や需要設備を一つの発電所のようにまとめて制御するバーチャルパワープラント(VPP)サービス「わけトク」の実証を進めているが、EVを活用した取り組みも始めた。

逆潮流放電の仕組み

同実証では、OSSが発売しているV2X(製品名:「マルチV2Xシステム」)を一般家庭に設置し、東邦ガスがOSSの制御サーバを介して、V2Xに指令を送信して充放電を遠隔で制御する。

住宅エネルギー管理システム「HEMS(ヘムス)」等の外部設備を用いることなく、サーバから直接V2Xを制御する逆潮流放電実証は、国内初の取り組みとなる。

今後は、同実証を通じて充放電制御の成果検証内容や運用・技術上の要件を確認し、VPPの早期商用化を目指す。

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