旭化成エレクトロニクス、新横浜に半導体技術開発拠点「AKM Co-creation & Technologyセンター」を新設
旭化成エレクトロニクスは、半導体集積回路やさまざまなセンシングデバイスの製品開発・設計・研究開発の各技術開発の主要機能を集約した「AKM Co-creation & Technologyセンター」を2024年6月14日に神奈川県横浜市に開設することを発表した。
旭化成グループではデジタルソリューション事業をマテリアル領域の重点成長分野に位置づけており、電子部品・電子材料を併せ持つ強みを活かして「マテリアル領域の大きな収益の柱」とすべく、事業の拡大成長を加速させている。
同社が推進する電子部品事業では、「センサー技術」、「アナログ信号処理技術」、「ソフトウェア・アルゴリズム技術」をコア技術として、電流センシングやオーディオ、モバイル機器用カメラ制御など、バリューチェーン・顧客提供価値に重点を置いたソリューションが提供されている。
新設する「AKM Co-creation & Technologyセンター」ではこれまで東京・神奈川の2か所で行われていた各技術開発の機能を集約し、同社の多様な事業・技術を横断したソリューション開発が加速される。また、社外パートナーとの連携を強化し、エンドユーザーや市場の課題をいち早くとらえ、その解決策を具現化することで新たな価値提供に取り組んでいく。
「AKM Co-creation & Technologyセンター」 来客エリアの特徴
旭化成エレクトロニクスでは新事業創出を目的に、同社技術を用いたソリューションについてPoC (概念実証)が実施されており、このエリアではそのアイデアを具現化したデモ機が展示される。
同社のオーディオソリューションブランド「VELVET SOUND」の理念である「まるで、そこにいるかのような」音を体験できる試聴室。この試聴室では、「VELVET SOUND」製品群の試聴テストを実施し、得られた社内評価やカスタマー評価結果を元に製品の改良に活かされる。 最新型のハイエンドD/Aコンバーター(DAC)を始め、同社のオーディオソリューションを試聴することができ、オーディオ機器メーカーをはじめとした皆さまの音作りをサポートする。
本エリアでは同社の自動車向けソリューションを搭載したデモ車両が常設展示される。オーディオ空間デザインソリューション「VELVET SOUND for Cars」をはじめ、高速走行時などの静粛性を高めるアクティブロードノイズキャンセル(ARNC)、ハンズフリー通話システム、大型車などでの車室内のコミュニケーションを容易にするインカーコミュニケーション(ICC)、エンジンがないEVでも疑似的なエンジン音を楽しめるエンジンサウンドクリエイターなどのソリューションを体験することができる。