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トーヨータイヤ、小型トラック用リブタイヤ「ナノエナジー M151 EV」発売。摩耗ライフ21%向上

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トーヨータイヤ、小型トラック用リブタイヤ「ナノエナジー M151 EV」発売。摩耗ライフ21%向上

TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は4月24日、小型トラック用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV(ナノエナジー エム イチゴイチ イーブイ)」を6月1日に発売すると発表した。

日本国内のCO2排出量のうち、部門別では運輸部門が全体の約2割(※1)を占めており、物流業界ではモーダルシフトなど脱炭素化に向けた取り組みが本格化し、輸送車両のEV化が進んでいる。

商用車メーカー各社においては、EVトラックのラインアップが強化されているほか、経済産業省が大手の荷主や運送会社に対し「非化石」への転換を義務づけられたことから、同社ではEVトラックの需要増加を見込んでいる。

EVでは1回の充電で走行できる航続距離が重視され、タイヤにおいてはこれに貢献する低燃費性能が求められる。特にEVトラックにおいては、バッテリー搭載によって車両の荷重が増大するほか、パワフルな駆動力によって加速性能が向上し、タイヤに対する負荷が高くなるほか、EVでは回生ブレーキが強くなることで、フットブレーキの操作がほぼ不要となるなどの操縦性の変化も与件として組み入れたEVトラック専用のタイヤ性能が求められている。

今回発表したナノエナジー M151 EVは、同社のトラック・バス用タイヤでは初めて、EV専用非対称パターンを採用したほか、耐摩耗NCPコンパウンドにより、トラクション性能と耐摩耗性能を両立し、EVにおける低電費性能を追求した。

トレッドパターン設計

小口配送ではSTOP&GOの頻度が高くなるほか、EV特有の高トルクによる早期摩耗を抑制する必要がある。ナノエナジー M151 EVでは、リブ(縦溝)パターンによって耐摩耗性能を高め、ウェット路面でも加速できるようブロックパターンを配置して横溝を増やすことで、しっかり地面を捉えるトラクション性能を発揮する。

配合設計

同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」と、独自のプロセス技術によりゴムコンパウンドのエネルギーロスを低減できるポリマー「Nano Composite Polymer(ナノ・コンポジット・ポリマー)」に最適なコンパウンドを設計し、転がり抵抗低減に加え、耐摩耗性能を同社現行展開商品(低メンテナンスリブタイヤM125ZB)比で21%(※2)向上させた。ビードワイヤーには環境に配慮し、再生素材を採用している。

空力シミュレーション

タイヤや車両が走行中に受ける空気抵抗をあらかじめ予測して商品設計に最適化する同社独自の「空力シミュレーション」を今回初めて、トラック・バスタイヤ設計において採用。サイドウォールには新デザインのサイドプロテクターを配し、耐外傷性能を補完した。ブランドロゴには、視認性を高めた凹文字を採用した。

発売サイズは215/70R17.5 123/121J(1サイズ)。

主な性能評価結果

耐摩耗性能:摩耗ライフ 21%向上

耐摩耗性能
装着方法

〔テスト条件〕
●評価サイズ:215/70R17.5 123/121J
●場所: TOYO TIREタイヤテストコース近郊の一般道
●走行距離:8,400km
●使用車両:eCanter、 車軸配列:2-D
●定格出力: 110KW
●リムサイズ:17.5X6.00
●空気圧:775kPa
●ローテーション:あり
●評価方法:リア軸の総平均推定摩耗ライフを比較

・テストの結果は同様な条件下であっても、必ずしも同じ結果が得られるとは限らない。上記テストの詳細データは、タイヤ公正取引協議会に提出。

転がり抵抗低減:転がり抵抗 2%低減

転がり抵抗低減

〔計測方法〕室内ドラム試験機(転動抵抗試験機)による転がり抵抗値を測定。
〔テスト条件〕
●評価サイズ:215/70R17.5 123/121J
●場所:TOYO TIREタイヤ技術センター
●試験装置:ドラム式転がり抵抗試験機
●試験法:UN R117 フォース式
●リムサイズ:17.5X6.00
●空気圧:775kPa
●荷重:12.92kN
●速度:60km/h

・テストの結果は同様な条件下であっても、必ずしも同じ結果が得られるとは限らない。
・上記テストの詳細データは、タイヤ公正取引協議会に提出。
・転がり試験低減率と実際の燃費低減率の数値は一致するものではない。

※1:経済産業省 グリーン成長戦略「主な今後の取り組み」より
※2:同社調べ

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