HKS、EV用交換式バッテリーパックやコネクテッドカーソリューションなどを展示｜人とくるまのテクノロジー展2024

展示概要

同社のブースでは、「ENERGY and RESPONSEくるまとサステナブル」をテーマに、EV用交換式バッテリーパックやコネクテッドカーソリューションなど、持続可能な未来に向けた製品技術を紹介する。

展示1：EV用交換式バッテリーパック

同社が環境省委託事業として実施している取り組み「バッテリー交換式EV開発及び再エネ活用の組み合せによるセクターカップリング実証事業（バッテリー交換式EVとバッテリーステーション活用による地域貢献型脱炭素物流構築）委託業務」を紹介する。同取り組みでは、バッテリーを交換式とし、稼働時間の長いルート配送車等のEV化を可能とすることで「物流網の脱炭素化」を目指している。

展示2：TURBO GENERATOR（排気エネルギー回生装置）

排気エネルギーを電気エネルギーに変換し回生利用するターボジェネレータ（排気回生装置）を展示する。ターボジェネレータで発電した電力をバッテリーに供給することで、駆動モータや補器類に配分が可能となる。

製品特徴
・タービン形状は専用設計により、エンジン回転数が低い領域からの発電を可能とした。
・モータハウジングを金属積層で製作し冷却性能を向上。
・シャフト・軸受を新設計し高回転域での安全率を向上。
・ハウジングの専用設計で、全長で旧モデルに対し約10％の小型化を実現。

展示3：先進技術開発（内燃機関）

内燃機関分野におけるサステナビリティ課題に対する取り組みについて紹介する。

プレチャンバ（副室燃焼）

プレチャンバによる急速燃焼は、燃焼期間の短縮及び燃焼変動を低減することができるため、ノック限界、希薄限界の向上及び等容度改善等により高効率化を可能とした。

3D カムシャフト（ラジアル（放射状）バルブ）

動弁系レイアウトを放射状に配置することにより燃焼室形状を最適化（S/V比）し、冷却損失を低減することが可能となった。

展示4：コネクテッド カーソリューション

同社では、選べる「IoTデバイス」と選べる「クラウドサービス」とカスタマイズでベストなソリューションを提供している。例えば、カーボンニュートラルへの取り組みは上図のように選択できる。同ソリューションは、ピクシス・テクノロジーズとHKSからの提供となる。

展示5：カーボンブレース（車体補強部品）

高い強度と剛性、程よい「しなり」を併せ持つカーボン製のシャフトを採用し、ただ固めるだけでは実現できないドライビングフィールを追求している。プロゴルファーも多数愛用するゴルフシャフトメーカー、グラファイトデザイン社と共同開発を行い、走りの質感向上に最適化したカーボンシャフトを採用。シャフト両端の取付け部にはアルミ削り出しの高剛性ブラケットを採用した。

亜麻ブレース（GR86 ZN8 フロント用　参考出品）

天然素材の亜麻をパイプ状に形成した車体用ブレースバー。同形状のカーボンパイプに比べ強度は低いが、曲げやねじり特性、振動減衰性などが快適な乗り心地を実現できる可能性を研究している。

展示6：全天候対応フルオート電子制御サスペンションシステム

HKSオリジナルIoTデバイス「HBAS-200」を使用した、全天候対応フルオート電子制御サスペンションシステム。装着車両の車種や年式などのパラメータをセットし使用する。HBAS-200に内蔵されている、GPS・9軸モーションセンサ・気圧センサ・4G通信で速度・サーキット・天候などを判定し、自動で最適な状態に設定する。ドライバーの好みに合わせて微調整もできる。

人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA