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愛知製鋼、電動車部品の生産能力増強と競争力向上。岐阜工場 パワーカード用リードフレーム第4ライン竣工

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愛知製鋼、電動車部品の生産能力増強と競争力向上。岐阜工場 パワーカード用リードフレーム第4ライン竣工

愛知製鋼は電動車の需要増を見据え、岐阜工場(岐阜県各務原市)に約10億円を投資してパワーカード用リードフレーム※1(以下、リードフレーム)第4ラインを建設する。

愛知製鋼の主力製品であるリードフレームについては、BCP確立での2拠点化や生産能力増強でのライン増設に取り組み続け、顧客の安定供給や品質向上に貢献してきた。今後も継続する需要増を見据え、さらなる能力増強と次世代電動車の小型軽量化につながる競争力向上が課題とされる。

・第4ラインは、創業から培ってきたモノづくり力※2をベースに、お客さまと一体の擦り合わせ技術とこれまでの生産能力増強で培った知見をライン設計に反映し、品質および生産性など競争力向上を実現

・めっき工程では表面のさらなる高清浄度化のため、洗浄・乾燥工程の品質向上に取り組み、加えて、第3ラインとの隣接配置を活かして、製品・資材投入や洗浄工程を集約化することで、投資額を抑制しつつ、第3ライン比で35%生産性が向上。検査工程においても、DXによる独自設計の画像検査装置導入を推進し、全数検査と高速化の両立を実現した。

・ また、CO₂排出量削減も実現しつつ、将来の電動車の多様な進化を見据えた、形状や生産量の変化にも柔軟に対応できる設備設計となっている。

・この第4ライン増設によって、生産能力は約160万個/月向上し、全体で約760万個/月となった。

※1 パワー半導体が複数セットされたカード型のパワーモジュール、パワーカードの導電・放熱機能を担う高機能部品。全種類の電動車1台に複数枚使われる。高いシェアを持ち、スマートカンパニーの売上高の6割以上を占める当社基幹事業の一つ

※2 ステンレス鋼製造での表面処理技術をベースに、鍛造技術を応用した複雑形状を実現する精密プレス技術および、徹底した水質管理による高い表面清浄性を確保できる優れためっき処理技術

岐阜工場第4ラインの概要

(1) 場所:岐阜工場内(岐阜県各務原市鵜沼大伊木町3丁目36番地)
(2) 品目:パワーカード用リードフレーム
(3) 能力:約160万個/月(電子部品工場・岐阜工場全体で)約760万個/月
(4) 投資額:約10億円

著者
Motor Fan illustrated

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