東陽テクニカとテュフ、EV充電評価サービスの対応規格を拡大。NACS規格も評価可能に
東陽テクニカは7月12日、テュフ ラインランド ジャパン(テュフ)と共同して提供している電気自動車(EV)充電評価サービスにおいて、北米での採用が進んでいるNACS規格(SAE J3400)を対象とした評価サービスを開始すると発表した。
EVの普及拡大に向け、国内外の自動車各メーカーは、各国の充電規格に対応するため、EV開発の段階でそれぞれの規格に対する評価試験を進めている。実際に特定のEVと充電器の組み合わせでは充電ができないなどの不具合の事例もあり、安全性や信頼性の向上を目的としたEV充電評価への需要が高まっている。
東陽テクニカは屋内で実車の評価が可能な「EV充電テストラボ」を2023年9月に東京・木場のR&Dセンター内に開設し、テュフとEV充電評価サービスを開始。屋内で実車の評価ができ、開発中の製品も高いセキュリティ環境で評価試験ができる。2023年12月からは、CHAdeMO協議会会員に向けた見学会を催し、50社以上の国内外の自動車メーカーや充電器メーカーが参加している。
今回、各メーカーが課題としている、北米で採用が進むNACS規格への対応にも評価サービスを提供できるようラボの調整を行い、7月24日からNACSの急速充電、普通充電の双方に対応した試験評価サービスの受託を開始する。
評価可能な範囲
・充電規格
[急速充電]NACS、CCS Type1/Type2、CHAdeMO、GB/T 27930-2011/2015
[普通充電]NACS、IEC61851-1、SAE J1772、GB/T 18487.1-2015Annex A(AC)
・電源容量
1,000V/500A/350kW(実際に試験可能な範囲は充電規格により異なる)
・コンフォーマンス
ISO 15118-4/-5、DIN 70122、CharIN test cases、GB/T 34657.1/2 DC、GB/T 34658 DC