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【海外技術情報】カミンズ:ディーゼルエンジンの利点を大型トラック用エンジンで世界有数のシェアを誇るカミンズが解説

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【海外技術情報】カミンズ:ディーゼルエンジンの利点を大型トラック用エンジンで世界有数のシェアを誇るカミンズが解説

先進のディーゼルエンジンは、市場で最も燃料効率とエネルギー効率に優れた選択肢の 1つであるが、高効率であることはディーゼルエンジンのメリットの1つにすぎない。ディーゼルエンジンの世界有数のメーカーであるカミンズは「ディーゼルエンジンの利点のいくつかは感情的ですらあります。100年間、人々は一日の仕事を始めるためにディーゼルエンジンを始動させてきました。しかしディーゼルエンジンは環境への影響により現在、規制が強化されています」と語る。そしてディーゼルエンジンの世界的メーカーらしく、今、ディーゼルエンジンの利点を説明した。ここに翻訳して紹介したい。
TEXT:川島礼二郎(Reijiro KAWASHIMA)

革新的な後処理システムと最先端のエンジニアリングにより、今やディーゼルエンジン搭載車のドライバーはネットゼロエミッションで運転し、バイオディーゼルブレンドを活用することもできる。これによりディーゼルエンジンの主な欠点である環境への影響に対処して、ディーゼル燃料を将来の動力源の一部にすることができる。ここでは最新のディーゼルエンジンの4つの利点を確認する。

利点1:ディーゼルは燃費が良い
ディーゼルエンジン搭載車は同サイズのガソリンエンジン搭載車よりも同じ燃料を消費する間に20%から35%遠くまで移動できる。バイオディーゼルとディーゼルの燃費を比較すると、低硫黄ディーゼルが優れたオプションであることがわかる。たとえば米国エネルギー省の代替燃料データセンターによると、B100バイオディーゼルはディーゼルよりも約7%効率が下がる。ただしB20バイオディーゼルは燃料効率の可能性において通常のディーゼルとほぼ同等である。

ディーゼルの燃費は『The Motley Fool(筆者注;アメリカの金融投資会社)』による乗用車に関する比較では、高速道路においてはディーゼルは29%、都市部では24%効率が高いことが示された。商用車の場合、天然ガスや水素のインフラがない地域ではディーゼルが最適なオプションであり、実際にそのような地域では特にディーゼルが好まれる傾向がある。

利点2:ディーゼルエンジンはメンテナンスの必要性が少ない
ディーゼルエンジンはメンテナンスに関する問題が少ない、というの利点の1つにあげられる。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも全体的な部品点数が少ないため、壊れたり修理が必要なコンポーネントが少なくない。一例として、ディーゼルエンジンにはスパークプラグがない。これにより電気的な故障リスクが少なくなり、それはメンテナンスの必要性が軽減される。廃棄物が減り、コスト削減を実現する。

「ディーゼルエンジンの課題は何か?」が各所で語られている。ディーゼルエンジンは強力で、あらゆる環境条件で使用されている。カミンズの先進的なディーゼルエンジンはわずかな定期的なメンテナンスを行うだけで、どんな課題にも対応できる。

利点3:ディーゼルエンジンは高トルクを生み出す
ディーゼルエンジンの性能上の利点は何でだろうか? ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも優れた加速、けん引、運搬の可能性を提供できる。これはディーゼルエンジンではピストンがシリンダーの上部まで上昇するのに対して、ガソリンエンジンではピストンが短く停止するためである。ディーゼルエンジンはより多くの空気をより速く圧縮し作業を完了するために、より多くのパワーを提供できる。ターボチャージャーなどの追加機器により、ディーゼルエンジンにさらに追加な空気を入れることができるため、馬力も向上する。カミンズは効率を改善し、コスト削減を達成するため、中型および大型ディーゼルエンジン用のターボチャージャーに重点を置いている。

利点4:ディーゼルエンジンは寿命が長い
ディーゼルエンジンは高圧縮とハードワークに耐えられるように、頑丈に作られている。つまり長持ちする。カミンズでは必須メンテナンスを少なくして、エンジンを長持ちさせるように取り組んでいます。簡素化された後処理システム、長いオイル排出間隔、メンテナンス不要のフィルターは、カミンズ製ディーゼルエンジンの特徴の一部である。これらのイノベーションは荷物や人を現在地から目的地まで移動させるという重要なビジネスを、持続可能に経営(財務面で)するのに寄与する。

カミンズは強力で信頼性が高く、責任あるディーゼルエンジンを提供している。「ディーゼルエンジンは経済的に優れていますか?」と聞かれたら、カミンズは「はい」と答える。ディーゼルエンジンは世界中の農場、作業現場、道路、鉄道で良く知られた技術である。これらすべての経済部門では二酸化炭素排出規制を満たすために、あらゆる行動を起こしている。だからディーゼルエンジンが現場を離れる必要はない。

カミンズは1919年の設立以来、ディーゼルエンジンを開発してきた。そして革新的なクリーンディーゼルから天然ガスや水素などの代替燃料まで、可能性の限界を押し広げてもいる。それでもディーゼルエンジンに多くの利点があることに変わりはない。カミンズはドライバーがディーゼルエンジンを最大限に活用できるよう支援したい。

著者
川島礼二郎
テクニカルライター

1973年神奈川県生まれ。大学卒業後、青年海外協力隊員としてケニアに赴任。帰国後、二輪車専門誌、機械系専門書の編集者等を経て独立。フリーランスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに執筆している。

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