VWグループ、2万ユーロのエントリーレベルEVを欧州市場に投入。2027年公開へ
フォルクスワーゲングループは5月30日、ヨーロッパ向けに2万ユーロ(約340万円)のエントリーレベル電気自動車(EV)を投入すると発表した。世界初公開は2027年を予定している。
フォルクスワーゲングループは、ヨーロッパでEVを普及させるため、リーズナブルな価格帯での提供方法を以前から検討していた。今回、プロジェクトの発足を発表し、2万ユーロのエントリーレベルEVの開発を進める。
ヨーロッパを重視した産業政策へのコミットメントとして、調達および製造の大部分をヨーロッパで行うことで産業拠点としてのメリットをもたらし、結果的にはヨーロッパのユーザーの利益に貢献するという。加えて、コンポーネントの輸送経路が短縮されることで、CO2削減にもつながることも利点のひとつとなる。
同社は2万5,000ユーロ未満のEV「Electric Urban Car Family(エレクトリック アーバン カー ファミリー)」の開発にもすでに取り組んでおり、2025年末の発表を予定している。フォルクスワーゲンとクプラから2台の新型コンパクトカー、シュコダとフォルクスワーゲンから2台の小型SUVの導入を計画しており、全てスペインで生産される予定。