ホンダ「FREED+」1台と交換修理部品6,391個の改善対策を提出…ブレーキペダルの操作力が増大するおそれ
本田技研工業(ホンダ)は、交換修理用部品のブレーキオペレーションシミュレータの製造工程が不適切なため、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあるとして、2024年6月13日、国土交通省物流・自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象となるのは、2018年2月14日に製造された1台と、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないもの6,391個。
今回改善対策の対象となるのは、以下の通り。
・交換修理用部品として出荷し、組み付けられた可能性がある車両が特定できた、2018年2月14日製造のFREED+1台
・2018年12月22日~2024年4月26日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないブレーキオペレーティングシミュレータASSY6,391個
不具合の箇所は、制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)。電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータの製造工程が不適切なため、製造時に使用する組み付け油が圧力センサ内に浸入することがある。使用過程でセンサ内の抵抗部が腐食して出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。販売会社からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、組み付けが特定できた車両は、ブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。改善対策部品の供給に時間を要する場合は、点検の必要が生じた際にマルチインフォメーションディスプレイに案内を表示するための自己診断ソフトウェアを追加し、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
使用者には、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両を追跡調査・特定の上、周知して改修等を行うとともに、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。