UDトラックス「クオン」など3車種約2.7万台をリコール…保安基準を満たさないおそれ
UDトラックスは、クオンなど3車種のインストルメントクラスタの制御プログラムに不具合があり、保安基準第22条の3に定めるシートリマインダの要件に満たないとして、2024年6月18日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年3月4日～2024年3月8日に製造された2万7,518台。
今回リコールの対象となるのは、2021年3月4日～2024年3月8日に製造されたUDトラックス クオン、いすゞ ギガ、日野 大型総輪駆動車（除雪車）の3車種2万7,518台。
不具合の箇所は、座席ベルト非装着時警報装置（インストルメントクラスタ）。協定規則第16号に定める大型車のシートベルト非装着時警報装置の認可車両において、制御プログラムが不適切なため、車速15km/h以上の特定の条件でシートベルトを着脱した場合、走行時に発報するシートベルト非装着警告灯の点滅（視覚警報）と警告音（聴覚警報）が正しく作動せず、保安基準第22条の3に定めるシートリマインダの要件に満たない。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。社内からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のインストルメントクラスタのシートベルト警報制御プログラムを対策仕様に修正し、キャブ入出力モジュールの着座判定の閾値パラメータを書き換える。
使用者にはダイレクトメールまたは直接訪問で通知するほか、日整連の機関誌と各社ホームページにも掲載する。
