エスペック、栃木・宇都宮の「バッテリー安全認証センター」の試験設備を増強。EV向け受託試験サービスを拡充
エスペックは2月6日、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の安全性を確保するための試験需要に対応するため、栃木県宇都宮市にある「バッテリー安全認証センター」の試験設備を増強していると発表した。
同センターは、2015年に、車載用バッテリーの国連規則に対応した世界初の試験所として開設。国連勧告輸送試験UN38.3や中国のGB規格など各種国際規格にも対応しており、年間数百件の安全性試験を請け負っている。
同社はEVシフトを背景に高まっているリチウムイオン電池の安全性試験需要に応えるため、2023年度は充放電試験や釘刺し試験の設備を計20台設置し、同センターの試験設備を増強している。2024年度も充放電試験設備を中心に同程度の設置を計画しており、試験能力を2022年度比で倍増させることを目指す。
2025年には、愛知県でEV用バッテリーの安全性試験に対応する国内最大級の新試験所「次世代モビリティテストラボ(仮称)」を開設予定。同社は今後も、EV向け受託試験サービスの拡充を通じてEVの安全性確保に貢献していく考え。