Hakobune、EVを活用した電力需給調整市場に参入。再エネ普及を加速
Hakobuneは7月22日、電気自動車(EV)を電力系統の需給バランスの調整力として提供し、電力の需供調整市場に貢献する取り組みへの参画を発表した。
同社は、EVと職場充電環境をまとめて企業に提供するEVサブスクサービス「Hakobune(はこぶね)」を展開している住友商事発のスタートアップ。2023年12月に白鷺電気工場としらさぎエナジーへ同サービスを導入し、EVを複数台納車している。
今回、白鷺電気グループと住友商事が共同で行う需給調整市場への貢献取り組みに、当該EVを活用することとなった。住友商事によると、電力系統の需給バランスの調整力としてEVを提供する取り組みは国内で初めてだという。
今回の取り組みでは、白鷺電気グループに導入した同社のEVが、日中・夜間の非稼働時間となるタイミングを活用し、充電器へ送信される指令に調整力を提供する。九州は日照条件が良く、他エリアに比べて太陽光の導入が進んでいる。電力系統に再エネが占める割合が高い九州から電力需給市場に参入することで、再エネのさらなる普及を目指す。