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コマツ・Hondaが共同開発した電動マイクロショベル「PC01E-2」が販売開始。誰でも簡単にバッテリー交換が可能な利便性を備える

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コマツ・Hondaが共同開発した電動マイクロショベル「PC01E-2」が販売開始。誰でも簡単にバッテリー交換が可能な利便性を備える
電動マイクロショベル「PC01E-2」

コマツは、本田技研工業(以下、Honda)と共同開発した電動マイクロショベル「PC01E-2」を本年8月より国内市場で発売することを発表した。当該機は、2022年3月に国内市場へレンタル機として導入された電動マイクロショベル「PC01E-1(以下、従来機)」のモデルチェンジ機だ。昨年10月に発売したPC05E-1と同様に、動力源として着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー※1)」や電動パワーユニット「eGX」※2を搭載している。

電動マイクロショベル「PC01E-2」

従来機の導入以来、静かで排出ガスが出ないことはもちろん、燃料の補給が不要となりバッテリー交換のみで使用できる利便性、エンジン車「PC01-1」と遜色ない掘削性能などで好評を集めている。モデルチェンジにあたり、特に改善要望の多かった後部のスリム化を織り込み、バッテリーを2個から1個に減らし、車体中央部に配置された(ミッドシップレイアウト)。これにより、従来機より全長を約20㎝コンパクトにしながら、エンジン車「PC01-1」以上の安定性を実現し、使い勝手の良さが更に向上されている。当該機は、国土交通省GX建設機械認定制度※3で既に認定を取得しており、コマツの認定機種は8機種目となった。

※1:Honda Mobile Power Pack e:は、Hondaが開発した着脱式可搬バッテリー。
※2:電動パワーユニット「eGX」は、Hondaが開発した電動モーターやコントロールユニット、インバーターなどが含まれる動力源。
※3:カーボンニュートラルに資するGX建設機械の普及を促進し、建設施工において排出されるCO₂の低減を図るとともに、地球環境保全に寄与することを目的に設けられた制度。

製品の主な特長

【環境にやさしくパワフルな電動モーターを採用】
バッテリー駆動のため、排出ガスとエンジン音を発しない。さらに、全回転域で力を発揮できる電動モーターの採用により、特に低回転域での作業はエンジン車よりも力強さを発揮する。

【着脱式可搬バッテリー Honda Mobile Power Pack e: を採用】
バッテリーは交換式で、誰でも簡単に交換・充電することができる。作業中に電池残量が少なくなった際は、バッテリーを交換することで、充電時間を待たずに作業を継続できる。また、充電についても、専用充電器が家庭用100V電源に対応しているため、電源があればどこでも手軽に充電が可能(バッテリーと充電器は従来機やPC05E-1と共通)。

【ミッドシップレイアウトを採用したことで安定性とコンパクト性を両立】
バッテリーを車体中央部に配置した、ミッドシップレイアウトを採用。現行のエンジン車以上の安定性と同等のコンパクト性の両立が実現された。

【見やすいモニター画面】
シンプルで見やすいモニター画面を搭載。運転時間やバッテリー残量などの情報を表示する。

・らくらくメンテナンス
エンジンを搭載していないため、エアクリーナーや各種フィルターの清掃・交換、およびエンジンオイルや燃料の点検・補給が不要です。手間のかかる日常の点検・保守作業が大幅に軽減されます。点検の際も作業が行いやすいようにシートフルオープン構造を採用しています。

【発売月】2024年8月
【公表価格】2,400千円(工場裸渡し消費税抜き)
【販売目標】300台/年(国内のみ)

著者
Motor Fan illustrated

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