メルセデス・ベンツ「EQE350 4MATIC」など7車種376台をリコール…走行不能に至るおそれ
メルセデス・ベンツは、EQE350 4MATICなど7車種の高電圧バッテリ管理システムに不具合があり、出力が制限された走行モードや、走行不能に至るおそれがあるとして、2024年8月22日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2023年3月22日~2024年5月20日に輸入された376台。
今回リコールの対象となるのは、2023年3月22日~2024年5月20日に輸入されたメルセデス・ベンツ EQE350+、EQE350 4MATIC、メルセデスAMG EQE53 4MATIC+、EQS450+、EQS450 4MATIC、EQS580 4MATIC、メルセデスAMG EQS53 4MATIC+の7車種376台。
不具合の箇所は、電気装置(高電圧バッテリ管理システム)。
高電圧バッテリ管理システムの制御プログラムが不適切なため、他のコントロールユニットからのデータ要求が集中すると、メモリに過負荷が生じることでリセットされ、バッテリの電磁開閉器を誤って開ける場合があり、駆動システムへの電力供給が一時的または継続的に切断される。
一時的に切断された場合、出力制限警告灯とドライブシステムの出力制限メッセージが運転席ディスプレイに表示され、出力が制限された走行モードになる。走行中に継続的に切断された場合は、走行不能に至るおそれがある。
これまでに不具合が1件発生しているが、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の高電圧バッテリ管理システムの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
使用者にはダイレクトメールにて通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。