三菱ふそう「ふそうエアロスター」1,720台をリコール…エンジンが始動できなくなるおそれ
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ふそうエアロスターのエンジンECUに不具合があり、エンジンが始動できなくなるおそれや、次回のエンジン始動時にエンジン警告灯が点灯するおそれがあるとして、2024年8月27日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年9月9日~2024年5月8日に製造された1,720台。
不具合の箇所は、原動機(エンジンECU)。設計検討が不十分なため、以下の不具合が生じるおそれがある。
1.スターター作動時にピニオンギヤとリングギヤの噛み合い不良が発生すると、メインスイッチの接点を介さずコイル側にモーターを駆動する電流が流れ続ける。コイルが熱ダメージを受けて損傷すると、スターターが不動になり、エンジンを始動できなくなる。
2.DPFの詰まりや酸化触媒の効率低下を誤検知する場合があり、エンジン出力が制限されるとともにDPF再生不可の警告が表示され、次回のエンジン始動時にエンジン警告灯が点灯する。
これまでに1の不具合が20件、2の不具合が31件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジンECUのソフトウェアを対策品に書き換える。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。