希薄燃焼を確実に実現する先鋭テクノロジー|SUBARU「CB18型」が採用した技術
スバルは新世代エンジンを登場させるにあたり、リーンバーンという難題に挑戦した。言うは易し行なうは難し。実現には数々の障壁が立ちはだかった。彼らはどのようにして課題をクリアしたのか。CB18型のテクノロジーについて訊いた。
TEXT:小笠原凛子(Linko OGASAWARA) PHOTO:MFi FIGURE:SUBARU
SUBARU(スバル)は2030年までにグローバル販売の40%以上を電気自動車(EV)とハイブリッド車(HEV)にする目標だ。「レヴォーグ」などに搭載されている排気量1.8ℓの4気筒ターボエンジン「CB18」には、今後のエンジン開発にも通じる基本方針が取り入れられている。それがリーンバーンだ。
リーンバーンのメリットとしては、比熱比が向上できること、燃焼ガスの温度を下げて冷却損失を低減できること、空気量が増加してポンプ損失を低減できることなどがある。その一方で、燃焼速度の低下、着火性の悪化、三元触媒の浄化能力低下などといった課題も発生する。
CB18型の狙いと実力
電動化が進展する間も内燃機関がスバルらしさを支えるという考えの下、エンジンの開発を続ける。排気量1.8ℓの4気筒ターボエンジン「CB18」を搭載した「レヴォーグ」は、「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、クルマとしての評価も高い。新開発のエンジンだからこそ採用できた試みも多い。