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コマツ、Vale、カミンズが超大型ダンプトラック向けの デュアルフューエル対応エンジン開発で協業を開始

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コマツ、Vale、カミンズが超大型ダンプトラック向けの デュアルフューエル対応エンジン開発で協業を開始

コマツ、ブラジルの大手鉱山会社Valeと米国の大手エンジンメーカーのカミンズは、Valeの鉱山現場で稼働するディーゼル駆動のコマツの超大型ダンプトラックについて、ディーゼルとエタノールの混合燃料も使用可能なエンジンを開発し、デュアルフューエル仕様トラックの導入に向けて協業を開始したことを発表した。

デュアルフューエル対応トラックは、燃料にエタノールを最大70%混合可能で、ディーゼルのみを燃料とした場合に比べ、稼働時のCO₂排出量を最大70%削減できる見込みとされている。また、本開発により、現在稼働中のディーゼル車をデュアルフューエル対応トラックへ順次シフトできるため、Valeのコスト削減目標にも貢献しつつCO₂排出量の大幅な削減を早期に実現し、Valeの2030年脱炭素目標達成に貢献することが期待されている。

鉱山現場では、世界的な気候変動への意識の高まりを受け、鉱山オペレーションにおけるCO₂排出量削減が大きな課題となっている。コマツは、2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、CO₂削減の取り組み対象を顧客の現場全体にも拡げている。この中で、鉱山オペレーションにおいて超大型ダンプトラックからのCO₂排出量が占める割合が高いことから、コマツは従来のディーゼル電気駆動やトロリーのほか、バッテリー電動や水素燃料電池などの新しい動力源を搭載した鉱山機械開発に取り組んでいる。

今回の協業は、CO₂排出量をさらに削減するために、顧客が所有する既存の鉱山機械に、より環境負荷の低い動力源を後付けするアプローチをとる点で、コマツとして初めての試みである。カミンズの保有する内燃エンジン技術と、コマツの保有する鉱山機械の開発・製造技術、そしてValeのエタノールやバイオ燃料の知見を活用することで、超大型ダンプトラックからのCO₂排出量を削減し、鉱山オペレーションの持続可能性を高めていく。

アリゾナ試験場で走行するコマツの超大型ダンプトラック830E(米国アリゾナ州ツーソン)
著者
Motor Fan illustrated

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