ボルボ、2030年までの全EV化目標を修正。HV販売継続へ
スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ・カーは9月4日、2030年までに全ての新車を電気自動車(EV)にする計画を撤回すると明らかにした。
同社は完全EV化戦略をを打ち出してから、EX40、EC40、EX30、EM90、EX90の5つのEVモデルを発売しており、新車登録台数に占めるEV比率は、2024年第2四半期には26%に達している。
一方で、充電インフラの整備が予想以上に遅れていること、一部の市場で政府の優遇措置が打ち切られたこと、さまざまな市場でEVに対する関税が導入されたことにより、市場への不確実性が生じていることから、戦略を見直すことになった。
同社は、新車の90%以上をEVかプラグインハイブリッド車(PHV)とし、残りの0~10%は必要に応じてハイブリッド車(HV)を販売するという同年までの新たな目標を掲げた。
長期的な目標は、これまでと同様に完全電動化への移行としており、2040年までに温室効果ガス排出量を正味ゼロにすることを目指す。