米国フォルクスワーゲン、車内音声アシスタントに「ChatGPT」を導入。新たな快適ドライブを実現
フォルクスワーゲン・オブ・アメリカは、2025年モデルの「ジェッタ」「ジェッタGLI」および 82kWh バッテリー搭載の「ID.4」に、音声アシストの追加リソースとして、OpenAIの人工知能チャットボット「chatGPT」を追加することを発表した。ドライバーは、ユーザーフレンドリーな音声アシスタントを通じてchatGPTを利用することができる。
ChatGPT 対応の音声アシスタントは、フォルクスワーゲン・カーネットの「プラス・スピーチ with AI サブスクリプション」を通じて利用することができる。来週以降、プラス・スピーチの契約が有効な 2024年型ID.4のオーナーを対象に、ChatGPT 機能が自動的に有効となる。62kWh バッテリー搭載車を含む MY25 ID.4 車は、今年後半に ChatGPT に対応する予定とされている。
ほとんどの2025年モデルは、市場に投入されるにつれてAI付きプラス・スピーチが提供される予定。ID.4とID. Buzzには3年間のAI付きPlus Speechが追加費用なしで付属し、GTI、ゴルフR、ティグアンには車両購入時に1年間付属する。
ナビゲーション、インフォテインメント、空調調整の制御に加え、フォルクスワーゲンの音声アシスタントは、一般的な知識の質問に答えたり、人間のような自然な会話をしたりできるようになる。
この音声アシスタントは、「ハローIDA」または「ハロー・フォルクスワーゲン」(車種によって異なる)と言うか、ステアリングホイールのボタンを押すことで起動する。今回の統合により、システムの具体的な運転方法を指示しなくても、「寒いです」というだけで、冷房を緩めたり暖房に切り替えることができる。
車のローカル・システムがリクエストに応えられない場合、クラウドにシームレスに接続し、Cerence Chat ProがChatGPTを含む多数のソースを活用してクエリを処理し、考えられるほぼすべてのクエリに対して正確かつ適切に回答する。これにより、IDA音声アシスタントは、レストランやドライブ旅行の目的地を提案したり、車内の人々を楽しませるストーリーを作成したりするなど、標準的な自動車機能を超えた複雑な会話形式の質問に対応できるようになる。