ダイハツ「タント」など15車種約171万台をリコール…座席が動いて乗員保護性能を発揮できないおそれ
ダイハツ工業は、タントなど15車種の前部座席の取付けボルトに不具合があり、最悪の場合、衝突時に座席が動き、本来の乗員保護性能を発揮できないおそれがあるとして、2024年9月20日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年10月7日~2023年10月6日に製造された171万607台。
今回リコールの対象となるのは、2019年10月7日~2023年10月6日に製造された、下記の15車種171万607台。
・ダイハツ タント / タフト / ミラ イース / ムーヴ キャンバス / ムーヴ / ロッキー / キャスト / ミラ トコット
・トヨタ ライズ / ピクシス エポック / ピクシス ジョイ
・スバル シフォン / ステラ / プレオ プラス / レックス
不具合の箇所は、座席の取付けボルト。
前部座席の取付けボルトの締付けが不適切だったため、走行中の振動等によりボルトが緩むものがある。取付け部から異音が発生し、そのまま使用を続けるとボルトが脱落、最悪の場合、衝突時に座席が動き、本来の乗員保護性能を発揮できないおそれがある。
これまでに不具合が449件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の前部座席の取付けボルトを指示トルクで適切に締付け、改善済車両には、車台番号打刻3桁目の上側に黄色ペイントを塗布する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。