ジープ、ブランド初のEV「アベンジャー」発売。2年ぶりの新型モデルでラインアップ拡充
ステランティスジャパンは9月26日、ジープ・ブランド初の電気自動車(EV)「Jeep Avenger(ジープ アベンジャー)」を全国のジープ正規ディーラーで発売した。発売を記念した限定車「Launch Edition(ローンチ エディション)」も同時に発売する。
アベンジャーは、2022年発表の「Jeep Commander(ジープ コマンダー)」以来、約2年ぶりにブランドのラインアップに加わる新モデル。
エクステリアは、フロントに「7スロットグリル」を装備し、ヘッドランプより前面に配置することで、衝撃からヘッドランプを保護する。リアは、ジェリー缶からインスパイアされた「X」デザインのシグネチャー・ライトを装備した。「X」をカモフラージュデザインに仕立てた「X-camo」は、アベンジャーのモチーフとしてさまざまな部位に使用している。他モデルでも用いられる隠れキャラクターは、フロント/リアウィンドウ、フロントスポイラー、テールゲート、ルーフレールに施した。
インテリアは、「Design to function(機能性を考慮したデザイン)」を意識し、ダッシュボード下部や大型センターコンソール、ドアポケットなど、計約26Lの収納スペースを備えた。大型センターコンソール内の仕切りは取り外して調整できる。ラゲッジルームの容量は355Lで十分な収納が可能となる。
オフロード性能として、ジープ・ブランドの前輪駆動車として初の「Selec-Terrain(セレクテレイン)」と「ヒルディセントコントロール」を標準装備した。セレクテレインは、ノーマル・エコ・スポーツ・スノー・マッド・サンドの6つから路面状況に応じて走行モードを選択できるシステムで、ヒルディセントコントロールは、急な下り坂でも一定速度で走行できるようアシストする機能。
搭載した10.25インチ オーディオナビゲーションシステムは、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応可能。「ジープ・モバイル・アプリ」を使用し、車の位置の特定やリモートでドアのロック・アンロック、バッテリー残量の確認などが可能となる。
運転支援機能は、アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)、レーンポジショニングアシスト、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、衝突被害軽減ブレーキ、ドライバーアテンションアラート、ブラインドスポットモニター、ハンズフリーパワーリフトゲートを搭載する。
パワートレインは、54kWhのバッテリーを装備し、一充電航続距離(WLTCモード)は486kmとなる。普通充電と急速充電に対応しており、車両下部に設置したバッテリーは、約200万km以上のテストを実施し、オフロード走行時は下からの衝撃をアンダーボディのスキッドプレートで保護する。
ボディーカラーは新色の「サン」と、ジープ・ブランドとして人気の「グラナイト」「ボルケーノ」「スノー」の4色を展開する。
アベンジャーの発売に合わせ、純正アクセサリーパーツを発売。「X-camoデザイン サイドミラーカバー」「X-camoデザイン インテリアミラーカバー」「X-camoデザイン センターコンソールカバー」「X-camoデザイン プレミアムフロアマット」「リバーシブルカーゴトレイ」「ドアシルガード」を用意する。
新型モデルの発表を記念し、ローンチ エディションを150台限定で販売。ベースモデルにパワーサンルーフ、18インチアルミホイール、ブラックペイントルーフ、イエローダッシュボードの総額約33万円相当の特別装備4点と、43分の1サイズのダイキャストを加えた。
価格は、ベースモデルが580万円、ローンチエディションが595万円。